英語を聞き取る耳に自信がないほど「聞き返す」ということが必要です。けれど、不思議とそういう事を英会話学校では教えてくれません。まずはこの「聞き返すフレーズ」と「聞き返すタイミング」覚えてしまいましょう。
え?を英語で言ってみる
同じ日本語で会話していても、時に相手の話を「え?」とか「もう一度お願いします。」と聞き返していますね。英語だから聞き返す、というわけでもないのです。日本語でも英語でも、この「聞き返す技術』はコミュニケーションをとるためには必要なことです。耳に自信がないからこそ「聞き返す技術」が必要です。技術というよりワザですから、丸暗記してでも覚えておきましょう。
私も例外ではなくて、このフレーズを覚えて真似をしています。聞き返すフレーズには色々とありますが、聞き返しの中身を見てみると単純ではありません。以下のそれぞれ違う3つの状況があると仮定します。
- 音声的に聞き取れなかった場合
- 単語の意味が分からない場合
- 文脈として分からなかった場合
この状況の違いに応じた聞き返しはフレーズとしてしっかり身に着けおきましょう。武器として持っているとかなりプラスになります。それでは、どんな時にどんな使い方をするのか順番にみていきましょう。
音声的に聞き取れなかった場合
単純に聞こえなかったので、「Pardon me.(もう一度お願いします)」と言って聞き返します。
すると相手が同じことを繰り返し話します。それでも聞き取れなかったらもう一度「pardon me.」と繰り返します。
言い換える必要は全くありません。
単語の意味が分からない場合
「What dose〈その単語〉 mean?」これだけでいいです。
もしも単語だけがピンポイントで分からないのであれば、その時は「その単語は何というの?」と聞いてみるのがいいですね。
そもそも内容が理解できない場合
文脈として分からなかった場合には、まず「Pardon me.」と言って、念のためもう一度聞いておきましょう。
それでも分からなかった時は、
「Sorry,I still don’t understand you.」と言います。「understand」 が入ることによって、「分かっていない」ということが相手に伝わればいいのです。「Can you paraphrase that? (言い直しをお願いできますか?)」と聞き直すのも手です。
「あんまり何度も聞き返したら申し訳ないんじゃないの?」と心配しなくても大丈夫です。あなたがびっくりするほど、多くのネイティブスピーカーは、相手に分かるように言葉を変えて言い直してくれます。そんなこと言ったら不快にさせるのではないか?と疑心暗鬼になってしまうかもしれませんが、実は多くの場合、あなたが心配するほど相手は平然として繰り返してくれます。
聞き取れない理由の一つとして、話し手である相手(ネイティブスピーカー)に問題がある場合もああります。日本語だって、一つの文章にしては異様に長すぎて、途中で意味が分からなくなることだってありますから。これは堂々と聞き返しましょう。
英語を聞き返すタイミング
何度聞いても分からない時は、基本の「Pardon me.」を繰り返せばいいのですが、もしどうしても「同じことを単純に繰り返すのが恥ずかしい。」「相手を馬鹿にしているように取られたら嫌だ。」と思うのなら、
- 「what did you say?」
- 「 What’s that?」
- 「 Excuse me?」
- 「I beg your pardon? 」
などと言い換えてみるのも手です。
会話を聞き取る自信のないあなたにとって大切なことは、言い換えることよりも、タイミングよく聞き返しのフレーズを発言することです。相手の言っていることが分からないと思ったら、相手がまだ話している間に「Pardon me.」を言う心の準備をしておきます。
実はこれはものすごく大切なことです。多くの場合はできるだけ最後まで聞いて、更によく考え、推測もして、ぎりぎりまで粘ったうえで、「やっぱりわからない」とギブアップします。
だからさっさと割り切って「Pardon me.」を言う心の準備をしてしまうことが最大のコツです。そうすると、話のテンポを変えることなく、相手が反し終わってすぐに「Pardon me.」が口から出てきます。そうしているうちに結構すぐ慣れてしまいます。
それでも分からなかったら笑ってしまえ
よく英会話の現場では、日本人の笑顔を不気味だと揶揄される事があります。確かに、分かっているのか、分かっていないのか分からない様な笑顔は、悔しいけれど不気味と思われても仕方がないのかもしれません。でもそれは曖昧に笑うから不気味と言われるのであって、心から笑えば何とも思われません。
いざ聞き返す時には、誤解を生まないよう、一つ一つをできるだけゆっくり丁寧に発音し、思いっきり笑顔を見せましょう。「分からない」から笑って済ますのではなくて「分からないから聞き返す」ということが必要です。
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