英語を勉強するには、読む・単語を覚える・聴く・書く・話す・という5つの側面が必須です。出来ればこの5つを同時に、一気に勉強したほうがが結果的には効率がいいはずです。その中でも、英語学習で一番最初に始めるといいのは「読む」ことでです。
後戻り&息継ぎ禁止!ひたすら前へ前へと読む
英語を読むときはひたすら「読む」だけに集中します。英文の読み方についてのポイントはこの2つです。
- パラグラフ(段落)の先頭から読み始めたら、絶対に後ろに戻らないこと。
- パラグラフ(段落)の途中で息継ぎをしないこと。
この2つのポイントは連動していて、パラグラフを読み始めたら、意味が分からなくても読み進み、できるだけ息継ぎをしずに最後まで読み終えることです。意味が分からなくても後ろに戻らず、そのまま読み進めます。
息継ぎをしなくて苦しいのだから、当然前へ前へと読み進むしかありません。後戻りもできません。人間は一分間は息をしなくても大丈夫なように出来ています(もちろん個人差はあります。)例えば、水泳の平泳ぎをイメージしてみてください。
息継ぎをしない潜水泳法のスタイルでプールを泳ぐ、というイメージです。もちろん平泳ぎですから、後ろを振り返ることはできません。ただひたすら前へと進むのです。
なぜ息継ぎをしてはいけないのか?
どうして読む時に後に戻ってはいけないのでしょうか?理由はシンプル。英語を聴くときと同じ条件で「読む」からです。
実際に英語を聴く場面を想像して下さい。誰かが話しているのを、いちいち頭の中で日本語に翻訳していたら、聞き取りが間に合いませんよね?また相手が喋る旅に一語一語、意味を調べながら、もしくは「Pardon?」などと聞き返していたら、コミュニケーションが成り立ちません。
もう一つの理由は、ある程度のスピード感を維持して読まないと、読めるようにならないからです。途中行をしないことで、一定のスピードを自分に強制するわけです。だから、この息継ぎなしの読み方の練習は、英語を聴く・つまりリスニング力を鍛える上でも役に立ちます。英語を聴くための訓練でもあるんです。
最初は会話の多い小説を読む
英語を読む教材として、「何を読めばいいのか分からない。」というあなたのために、オススメ作品をいくつか紹介します。
「ロバート・B・パーカー」の「スペンサー(Spenser)シリーズ」。ボストンを舞台にした探偵小説です。「初秋」「晩秋」などが有名ですが、他にも十数種類のシリーズがあります。このシリーズは会話体が多いので非常に読みやすいために読む教材にぴったりです。探偵小説といっても「柔らかい」テーマが含まれているので、最後まで読み取すことが可能です。
この小説には1ページに大体200ワードが使われています。ただ会話が多いので、1パラグラフ単位で区切るのが難しいです。だから、1ページの真ん中で1回息継ぎをするぐらいの気持ちで読むと良いでしょう。
この作品は基本的にサスペンスですから、そこには様々な事件なり出来事が起こります。1冊読んでも「誰かが殺されて、最後に犯人が捕まったみたい。」程度しか分からないかもしれません。それで充分です。最初から小説としてきっちり味わおうとするのではなくて、「息継ぎをせずに読む」ことを目的とします。けれど、このシリーズを5冊目を読む頃になると、ストーリーを理解するレベルが上がってきます。
知らない単語が出てきたときの対処方法
「そもそも知らない単語ばかりだったらどうするの?」とあなたは思うでしょう。そこで、知らない単語が出てきたときの対処方法のコツを教えましょう。
知らない形容詞は「good」か「bad」に変換します。名詞の説明をする形容詞には「良い」か「悪い」しかないと割り切ってしましましょう。
分からない形容詞は「良い」形容詞か「悪い」形容詞。褒めてるか、けなしてるかのどちらかだという事にするのです。実際ほとんどの形容詞は、そのどちらかに分けられます。だから読んでいて知らない形容詞に出くわしたら「good」か「Bad」に変えてしまいましょう。とてもシンプルな方法ですね。
もちろん、これも同時進行で単語は別に覚えていきます。そうなれば形容詞を「good」か「Bad」に変換する回数が減っていきます。
英語を読むときはひたすら読むだけに集中する
英語を読むときはひたすら「読む」だけに集中します。単語の意味は置いといて、後で覚えると割り切ってしまいましょう。辞書を調べながらゆっくり読んでいては、意味は理解できても途中で面倒になり、面白くなくなってしまいます。
もちろん、単語は覚えない限り最後まで意味なんて分かりませんから、読む訓練と並行して単語を覚えるのが前提です。まずは、英語を一気に読み進めていくことから始めましょう。
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